【グサッとアカデミア】林修先生の子育て・教育論がすごい。生き方全てに通ずるもの。
昨日、たまたま【グサッとアカデミア 林修&悩める美女】を観ました。
スペシャル番組なんでしょうか?
現代を生きる様々な女性に焦点を当て、林修先生が、その生き方・悩みにグサッとダメだしをする番組です。
そんなこの番組の中で取り上げられた、
【子供を東大に入れたい! 幸せを掴む方程式】
という林先生の講義が、東大うんぬんより、子育て論としてとってもグサッと、心にすんなり響いたので紹介したいと思います。
子供を東大に入れた保護者がしていたこととは???
方程式を紹介する前に取り上げられていたのが、今年、東大最高峰・理Ⅲに双子を入学させた天野ママの教育方法。
この天野双子、成績もずば抜けていて、偏差値73あれば合格の東大理Ⅲで、なんと偏差値それぞれ85.8と、92.7だとか。
そんな天才二人の母親はどんな教育をしてきたかというと、特に凝ったことはしてこなかったと。しいていうなら、
①絵本の読み聞かせはしたことがない
代わりに子供たちが興味を示したことは伸ばしてあげたいから図鑑がほしいといったら買ってあげたり、星に興味があるときは科学館へ連れて行ってプラネタリウムを見るとかしていたとか。
②習い事はたまたま入った公文
③スイミングはすぐに辞めさせた
苦しそうにしていたので無理にさせる必要はない、嫌なものは嫌ということですぐに辞めさせたとか。
④幼少期の英語は必要なし
⑤野菜は食べなくていい
③のスイミングと共通で、嫌がることを無理にはさせないのが天野ママのポリシーだとか。
という感じだったとか。
どうでしょう??
ふむふむなるほどね。。。 そういうことね。。。
これらをそのままわが子に当てはめればうちの子も東大に・・・(*´ω`*)
というのは大間違い!
林先生曰く、それこそついはまりがちな落とし穴だとか。
どういうこと?かというと・・・
林流!東大合格&才能を引き出す方程式
①情報と人間を上手く遮断せよ
え、遮断?遮断なんてしていいの?
自分と子供だけの小さな世界で、周りが見えなくならない?
と思いますよね。私も【え??】と思いました。
が、林先生が強調するのは、【上手く】遮断する ということです。
収集することも大事だが、現代の情報社会では、あまりにもたくさんの情報があるとそれに踊らされてしまう。
これを林先生は、ロバの親子症候群と命名され、具体例として、【イソップ童話のロバを売りに行く親子】の話を挙げています。
【ロバを売りに行く親子】
あらすじ
ろばを飼っていた父親と息子が、そのろばを売りに行くため、市場へ出かけた。2人でろばを引いて歩いていると、それを見た人が言う、「せっかくろばを連れているのに、乗りもせずに歩いているなんてもったいないことだ」。なるほどと思い、父親は息子をろばに乗せる。
しばらく行くと別の人がこれを見て、「元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて、ひどいじゃないか」と言うので、なるほどと、今度は父親がろばにまたがり、息子が引いて歩いた。また別の者が見て、「自分だけ楽をして子供を歩かせるとは、悪い親だ。いっしょにろばに乗ればいいだろう」と言った。それはそうだと、2人でろばに乗って行く。
するとまた、「2人も乗るなんて、重くてろばがかわいそうだ。もっと楽にしてやればどうか」と言う者がいる。それではと、父親と息子は、こうすれば楽になるだろうと、ちょうど狩りの獲物を運ぶように、1本の棒にろばの両足をくくりつけて吊り上げ、2人で担いで歩く。
しかし、不自然な姿勢を嫌がったろばが暴れだした。不運にもそこは橋の上であった。暴れたろばは川に落ちて流されてしまい、結局親子は、苦労しただけで一文の利益も得られなかった。
教訓
人の意見ばかり聞いて、それに左右されて主体性(自らの識別や判断、自らが他者の考え方を実行に移す前の(懐疑を含む)思索)のない行動を取れば、時としてひどい目に遭う。
Wikipedia より
林先生が言いたいのは、まさにこの教訓の通り、人の意見ばかり聞いて、それに左右されていたのではいけないということですね。
そもそも先ほどの天野双子兄弟、幼稚園の時に高校の数学を解いたり、日本一の学力を誇る灘中学に進学していたり と、その時点でもう、ほぼ生まれ持った頭脳なんだな と冷静に考えれば分かることなんですが。
だからといって、【そうか、こういった教育ポリシーで行けば頭のいい子が育つのね!】と、先ほどの天野ママの子育て論をそのまま鵜呑みにするのがいけない!遮断しなくちゃ!ってことなんですね。
子育てに関して言えば、ネットや、ママ友、テレビやニュースなどのメディア経由で、さまざまな教育法や、子育て情報が入ってきますが、それが全部わが子にとって正しいとは限らないということなんです。
ここで素晴らしいと思ったのが林先生のこの言葉。
・教育に全員に当てはまるパターンはない。
・何が自分の子にとって一番いいのかを必死に考え模索するのが親の務め
・他人が上手くいった教育法を自分の子に当てはめて、【これでうまくいくだろう!】は怠惰
すばらしいですよね。グサッときます。
林先生、お子さんははいないようですが、全くその通りだな!と思える教育論・子育て論をこうやって言い切れるこの潔さ。
上手く情報を取り入れ、遮断し、人は人、自分は自分と割り切ること。
生き方全てに通ずるものですね。
②子供に勉強しろ!は禁句
ここでは5人の子供を持つモデル、堂珍敦子さん(CHEMISTRY堂珍さんの奥さんだそうです。)の私生活/子育てVTRが流れました。
家事を皆で分担するようにしていて、分担表を元に皆で協力して、お手伝いしていて素晴らしい!
お勉強もさぞかし自主的にしてるのかしら…と思いきや、勉強をしない長男に対して[勉強しなさいよー]の言葉の嵐。
ここで林先生がズバッと、【勉強しろ!】は禁句だと切り捨てます。
堂珍さん自身、言われなくても勉強していた子供だったとか。その為、自分の子供も自主的にすると思っていたが、蓋を開けてみたらそんなことはなかった。そのためついつい言ってしまう。とのこと。
これに対して林先生は、親と子は別の人間。自分の価値観がそのままこどもの価値観になるとは思ってはいけない。
的なことをズバッと言います。
まさにその通りですね。
自分の子供だからこうあって当然だ、と決めつけるのは子供にとってもいい迷惑ですよね。親子である以前にひとりの個人として扱うこと、これ大事ですね。
林先生の言葉に私もはっと気付かされました。
また、【勉強しなさい】と言わなければおそらく永遠に勉強しないだろう子供にたいしてはどう接したらいい?
という相川七瀬さんの質問に対しては、
・仮に勉強をしなくても、ずっと好きなことに打ち込んだ経験がある→それだけで大きな達成感と自信に繋がるし、勉強させたときは、すんなり集中できる。
・なんでもかんでも中途半端だといつまでたっても飽きっぽいという一番まずい状況になる。打ち込んでいるものを辞めさせて勉強させるというのが一番まずい状況。
・自分でやり遂げた達成感を与えること→無理矢理勉強をやらせるよりはるかに効果がある。
と述べています。
つまり
無理矢理勉強させなくても、好きなこと、本人がやりたいことをとことんやらせて、打ちこませてあげる。
やりたいことがなかったら、見つかるような環境作りをしてあげるのが親の務め。
ってことなんでしょうね。
頭では判っていたつもりだけど、またまたハッとさせられました。なるほど、正論ですね。
結論。子育て・教育法に正解はない。
今日のこの番組を観て、今のままでいいんだな。という安心感とこれから迫りくるいろんな子育て問題に対する不安が少し解消されました。
何が正しくて、何が間違っているかなんて、自分も子供もそれぞれ違う人間で、それぞれちがう価値観、考え方なのだから分からない。
なにがその子にとって一番いいのか、自分にとって一番いいのか、家族にとって一番いいのか、どうありたいのか、しっかりとした目標やぶれない軸をもって、そのために情報を上手く取捨選択しながら、悩んで、進んでいくのが子育て・教育だ
ということがわかりました。
自分の中の【こうあるべき】を押し付けず、子供の【やりたい】【こうしたい】の気持ち芽生えさせ、手助けさせる環境づくり、サポートが親のつとめなんだな
と。
まあ、口で言うのは簡単で、実践はなかなか難しいのかも知れませんが、【こうじゃなきゃいけないという正解はない。】ということが分かっただけでも私にとっては収穫・成長です。
実際子育てはわからないことばかり。
まだ2歳の娘ですが、これから、成長するうえで躓いたり、悩んだりしたときは、林先生のこの子育て・教育論を思い出しながら頑張って行きたいと思ったのでした♪